質の高い睡眠をとるためには、寝具選びや寝室環境を整えるだけでなくパジャマ選びも重要です。自分に合ったパジャマはあなたの心と体をリラックスさせ、安眠に導いてくれます。
でも、パジャマ選びってなかなか難しいですよね。素材や生地もたくさんあるし、選び方が分からないという人もいるでしょう。
そこで今回は、自分に合ったパジャマの選び方やオススメの素材・生地についてご紹介していきます!睡眠の質を上げるために、ぜひ参考にしてみてください!
マットレスや枕の選び方について知りたい方は以下の記事をご覧ください
パジャマを着ると睡眠の質が上がる
パジャマを着るメリットは「睡眠の質を上げてくれること」です。パジャマには2つの役割があります。それが「体を衣類の締め付けから解放すること」と「汗や蒸れから体を守ること」です。
部屋着(例えばジャージ)を着て寝ると、体が締め付けられてしまい、寝付きが悪くなります。一方で、パジャマは締め付け感が少ないので、身体がリラックスしてスムーズに入眠することができるのです。
また、パジャマは通気性や吸湿性に優れているものが多いです。そのため、パジャマを着て寝れば、寝ている途中に汗による不快感で起きてしまうということも減り、熟睡し続けられます。
また、「パジャマに着替える」という行為自体が体を睡眠モードに切り替えるスイッチになります。
自分に合ったパジャマを選ぶためのポイント4選!
パジャマを着ることで睡眠の質を上げられますが、自分に合ったパジャマを着ればメリットを最大限に効果を発揮してくれます。
パジャマ選びのポイントは以下の4つです。
- 肌触りの良い素材を選ぶ
- サイズ(体が動かしやすいサイズ)
- 吸湿性・放湿性・通気性が良くて蒸れない
- 耐久性
ポイントを抑えて自分に合ったパジャマを見つけましょう!
肌触りの良い素材を選ぶ
肌触りの良いパジャマを選ぶコツは「着た瞬間にホッとするような安心感のあるもの」を選ぶことです。
人間の五感の「触覚」は脳に直接影響を与えると言われています。そのため、体に直接触れるパジャマは、素材選びがとても重要です。
また、同じ素材でも作り方によって肌触りが異なるので、可能なら実際にお店に行って試着してみましょう。
体が動かしやすいサイズ
パジャマのサイズはゆったりとして、体が動かしやすいものを選びましょう。普段着より少し大きめのサイズを選ぶのがポイントです。
普段着と同じサイズ感だと締め付け感が強く、リラックスして眠ることができません。また、オーバーサイズ過ぎるのも寝返りを打った時に引っかかってしまい、眠りを妨げる原因になります。
目安としては、「バストやウエストのサイズ+20cm」くらいの大きさのものを選ぶようにしましょう。自分にフィットしたサイズのパジャマなら、着ていることを忘れてしまうくらいリラックスして眠れるはずです。
吸湿性・放湿性が良いもの
人は寝ている間にコップ1杯分の汗をかくと言われています。これは、汗をかくことで体温を下げ、熟睡しやすくするためです。
ですが、汗をかいたままにしておくと、不快感で逆に睡眠の質を下げてしまいます。なので、寝ている間に汗を発散できるように吸湿性・放湿性に優れたパジャマを選ぶのが大事です。
天然素材で出来たパジャマは吸湿性・放湿性に優れたものが多いのでオススメです。逆にポリエステルなどの化学繊維で出来たパジャマは蒸れやすいものが多いので避けましょう。
耐久性もチェックしよう
パジャマは素肌に着るものですから、清潔に保つには2〜3日に1回は洗濯が必要です。そのため、頻繁に洗濯しても型崩れしない丈夫なパジャマを選ぶようにしましょう。
例えば「綿+化学繊維」のパジャマは、天然素材の良さ(吸湿性・放湿性)と化学繊維の良さ(耐久性)を持ち合わせているのでオススメです。
とはいえパジャマは消耗品なので、2〜3年して肌触りが悪くなってきたら買い替えるようにしましょう。
【季節別】パジャマ選びにオススメの素材・生地!
普段着に衣替えがあるように、パジャマにも衣替えがあります。夏は涼しく、冬は暖かく、快適な睡眠をとりたいのは皆同じです。
そこで、ここでは夏用と冬用に分けて、パジャマ選びにオススメの素材・生地をご紹介していきます。
パジャマ選びにオススメの素材
まずはパジャマ選びにオススメの素材を4つ紹介します!
- リネン(麻)
- コットン(綿)
- シルク
- レーヨン
それぞれ素材のオススメの季節も記載しているので参考にしてみてください!
リネン(麻)の特徴
オススメの季節:夏
リネン(麻)は吸湿性、放湿性、通気性に優れた天然素材です。特に吸湿性はコットンの4倍、シルクの10倍ともいわれています。
そのため、リネン素材のパジャマは寝汗をかいても常にサラサラの状態を保って快適に眠ることができます。
また、耐久性もあるので長持ちしやすい素材でもあります。
コットン(綿)の特徴
オススメの季節:夏・冬
コットンは肌触りの柔らかさが特徴的で、赤ちゃんが身に着けるものにもよく用いられる天然素材です。ふわっとした優しい着心地のため、コットン100%のパジャマは敏感肌の方にもオススメとされています。
また、リネン同様に丈夫なだけでなく、保温性にも優れているので1年を通して快適に眠れる素材です。
一方で、吸湿性は優れていますが放湿性はリネンに劣るので、大量に汗をかいた場合は少しべたつくかもしれません。
シルクの特徴
オススメの季節:夏・冬
シルクは繊維が細かく、滑らかな肌触りが特徴的な天然素材です。人間の肌に近いタンパク質が主成分なので、素肌になじみやすいです。
シルクも吸湿性・放湿性・保温性に優れているため、1年を通してパジャマに使いやすい素材と言えます。また、保湿性も高いので静電気が起こりにくいのもシルクのメリットです。
ただし、リネンやコットンに比べると値段が高く、繊細な素材なのでお手入れが難しいというデメリットがあります。
レーヨンの特徴
オススメの季節:夏
レーヨンは木材パルプや竹などの植物をもとに作られた再生繊維で、化学繊維の一種です。シルクのような滑らかな肌触りと光沢があり、吸湿性にも優れています。
レーヨンの一番の特徴は肌に触れたときにひんやりとする接触冷感があることです。熱伝導率が大きいため、自分の熱がレーヨンに逃げやすく、肌に触れたときにひんやりと感じることができます。
吸湿性と接触冷感を持ち合わせているので、夏場にぴったりの素材です。
織物生地は夏にオススメ!
織物生地の特徴は「通気性」と「丈夫さ」です。通気性が良いため、暑い日でも快適に眠れます。また、丈夫なものが多いため、何度洗濯しても型崩れしにくい丈夫さを持っています。そのため、織物生地は夏用パジャマにオススメです。今回は以下4つの生地を紹介します。
- 二重ガーゼ
- サッカー
- サテン
- ローン
二重ガーゼ
二重ガーゼは吸湿性に優れた生地です。他のあらゆる生地の中でも吸湿性がピカイチのため、汗の蒸れを気にせず快適に眠れます。
また、肌に優しい素材で体をふんわりと包み込む柔らかさも特徴的です。使えば使うほど馴染んでいくので、来ているうちに自分だけの特別なパジャマが出来上がります。
サッカー
サッカー生地のパジャマは表面にシワがあるのが特徴です。表面に凹凸があることで肌に触れる面積が少ないため、汗をかいても肌に張り付かず、ゴワゴワしません。
また、肌との接触面積が小さいことで、通気性にも優れているため、夏の暑い夜でも快適に眠ることができます。
サッカー生地と似た生地にリップルと楊柳があります。どちらもサッカー生地と同じように表面に凹凸があり、肌との接触面積が少ないのが特徴です。そのため、どの生地も肌に張り付きにくく、通気性が良いというメリットがあります。
サテン
サテン生地は滑らかな肌触りとツヤツヤの光沢感が特徴です。一見シルクと変わらないように見えますが、シルクが素材であるのに対し、サテンは織り方の名前なので、同じサテン生地のパジャマでも素材は様々です。
サテン生地のパジャマはシルクと同じように肌触りが良く、通気性も良いため夏でも快適に過ごすことができます。織り方の構造上、吸湿性が低くなってしまうことがありますが、使用する素材(例:コットン)によってはデメリットを解消することができます。
ローン
ローン生地とは非常に細い糸を使用して織られた生地のことです。軽量で透け感があり、通気性も良いのが特徴で、夏に最適の生地です。
しなやかで柔らかく、肌に優しいことも特徴的で、リラックスしたいときにオススメです。
もともとはリネンを使っていましたが、現在はコットンを使ったコットンローンが主流です。
編物生地は冬にオススメ!
編物生地の特徴は「保温性」と「伸縮性」です。保温性のおかげで暖かさを保ち、伸縮性のおかげで圧迫感なくリラックスして眠ることができます。そのため、冬用パジャマにオススメの生地が多いです。今回は以下4つの生地を紹介します。
- ボア
- キルトニット
- エイトロック
- パイル
ボア
ボア生地の特徴は「保温性」と「軽さ」です。起毛加工されて毛羽立っているので、肌触りは非常に柔らかく、毛羽が空気を含むことで保温性が高くなり、寒い冬でも暖かく眠ることができます。
また、空気を含んでいることで、温かさだけでなく「軽さ」も兼ね備えているのがボア生地の特徴です。
キルトニット
キルトニット生地の特徴は「伸縮性」と「適度な通気性」があることです。その名の通りニット素材で出来ているため、伸縮性があり、動きやすくなっています。
また、通気性もいいので「暖かすぎて逆に暑い」ということもなく、快適に眠ることができます。
エイトロック
エイトロック生地の特徴は「耐久性」と「保温性」です。8の字型の特殊な構造によって、空気をしっかりと保持するため保温性が高いです。それでいて通気性を確保してくれるので、寒さを防ぎつつも蒸れにくいという点が魅力です。
また、8の字型の構造によって生地の密度が向上するため耐久性が高く、摩擦や引っ張りに対して強く、破れにくいという特徴もあります。
パイル
パイル生地の最大の特徴は、肌触りの良さです。表面にループ状の糸があることで、ふわふわとした感触を体験できます。パジャマ以外にもタオルやバスローブなどに使われることが多い生地です。
また、厚手であるのに吸湿性が高いという特徴もあります。そのため、温かさと快適さを両立して快適に眠ることができます。
パジャマを清潔に保つ2つの方法
パジャマは毎日着るものなので、清潔に保つには適切なお手入れが必要です。ここでは、パジャマを清潔に保つ方法を2つ紹介していきます。
- 週に2~3回は洗濯をする
- 湿気を避けて保管する
1つずつ見ていきましょう。
週に2~3回は洗濯をする
パジャマは毎日着るものですし、直接肌に触れるものなので寝汗や皮脂が付きやすいです。そのため、最低でも週に2〜3回(夏場は3〜4回)は洗濯するようにしましょう。
また、パジャマを洗濯中でも寝られるように予備のパジャマを持っておくのがオススメです。予備のパジャマを持っていることで、それぞれのパジャマの劣化が抑えられ、結果的にコスパが良くなるというメリットもあります。
湿気を避けて保管する
シーズンオフで着ていないパジャマは湿気を避けて保管しましょう。湿気がある状態で保管してしまうとカビや臭いの原因になります。
今は着ないからと考えて、適当に保管すると後が怖いです。再び着るシーズンが到来して取り出してみたら、臭いが…なんてことは嫌ですよね?
そうならないためにも、パジャマの保管方法には気を配りましょう。通気性の良いものに収納するのと湿気が溜まらないのでオススメです。
【まとめ】自分に合ったパジャマで寝心地をUPさせよう!
今回は自分に合ったパジャマの選び方やオススメの素材・生地について解説しました。以下まとめです。
- パジャマ選びのポイントは肌触り・サイズ・吸湿性・耐久性
- オススメの素材はリネン・コットン・シルク・レーヨン
- 織物生地は夏にオススメ
- 編物生地は冬にオススメ
- パジャマは週に2~3回は洗濯する
- パジャマは湿気を避けて保管する
パジャマ選びは奥が深いですが、今回ご紹介した選び方を参考にすれば、自分に合ったパジャマを選べるはずです。
自分に合ったパジャマで朝まで心地よい眠りをキープしましょう!
それではおやすみなさい(ZZZ…)