寝不足は現代人の多くが抱える悩みです。もしかしたら、この記事を読んでいるあなたも寝不足に悩まされているのではないでしょうか。
そのような時に試してほしいのが「サウナ」です。
サウナには様々な健康効果がありますが、特に睡眠においては「サウナに入れば睡眠薬は必要ない」と言われているくらい効果があります。
そこで今回は、サウナで寝不足を解消して「極上の睡眠」を手に入れる方法について解説していきます。
サウナが極上の睡眠につながる3つの理由
2019年にオーストラリアで行われた実験では、サウナに入った人の80%近くの人の睡眠の質が上がったというデータがあります。
では、サウナに入るとなぜ睡眠の質が上がるのでしょうか
理由は主に以下の3つです。
- 自律神経が整ってリラックスできる
- 体のエネルギーを消費する
- 脳や体が錯覚を起こす
1つずつ解説していきます。
自律神経が整ってリラックスできる
人の体には体を「ONモードにする交感神経」と「OFFモードにする副交感神経」があり、これら2つを合わせて自律神経と呼びます。
日中や仕事終わりは交感神経が優位になっていて脳も体も起きている状態です。このままではベッドに入ってもぐっすり眠ることができません。
そこで、サウナに入ることで意図的に副交感神経を優位にします。副交感神経を優位にすることで、身体がOFFモードになってリラックスできるのでぐっすり眠れるようになります。
体のエネルギーを消費する
サウナに入ると大量の汗をかいたり、心拍数が上昇しますよね?実はこの「発汗」と「心拍数の上昇」に睡眠の質を上げる秘訣があります。
体が発汗したり心拍数を上昇させるためにはエネルギーを消費します。そして、体のエネルギーを消費することで睡眠物質が溜まり、睡眠の質が上がるという仕組みです。
つまり、サウナに入るという行為は軽い運動をするのと同じと言えます。
ただサウナに入ってリラックスしているだけで運動をしたのと同じ効果を得られるのは嬉しいですよね。
脳や体が休息モードになる
人間の体は体温が下がると眠くなるようにできています。そして、この性質を利用することで意図的に眠気を誘うことができます。
サウナに入ることで一時的に体温が上昇します。しかしサウナから出て水風呂に入ったり、外気浴をすることで体温が下がります。
そして、体温が下がったことにより脳や体が休息モードに入り、眠りにつきやすくなるというわけです。
サウナによって得られる睡眠のメリット
ここまで、サウナで睡眠の質が上がるという話をしてきましたが、具体的にはどのような効果があるのでしょうか。
サウナによって得られる睡眠のメリットは以下の3つです。
- 短時間で入眠できる
- ノンレム睡眠の時間が長くなる
- 日中の眠気を防げる
1つずつ解説していきます。
短時間で入眠できる
普段ベッドに入ってからなかなか寝付けないという人でも、サウナに入ればすぐに入眠できるようになります。
サウナに入ることで脳や体が睡眠モードに入って自然な眠気を誘います。そのため短時間で入眠することが可能になるのです。
ノンレム睡眠の時間が長くなる
質の高い睡眠の条件の一つとして「ノンレム睡眠が長いこと」が挙げられます。ノンレム睡眠とは「眠りが深い状態」のことを指し、以下のような効果があります。
- 脳を休息させる
- 成長ホルモンを分泌させる
- 生体機能を整える
そして、サウナに入ることでノンレム睡眠の時間が通常の1.5〜2倍になるとされています。
そのため、いつもよりぐっすり眠ることができ、気持ちの良い朝を迎えることができます。
日中の眠気を防げる
3つ目のメリットはサウナに入ることで「日中の眠気を防げる」ということです。とはいってもサウナ自体に日中の眠気防止効果があるわけではありません。
先述の通り、サウナに入れば短時間で入眠でき、ノンレム睡眠の時間が長くなるので質の高い睡眠をとれるようになります。
そして、質の高い睡眠をとることで心も体もリフレッシュされ、日中に眠くなるということが無くなります。
つまり、サウナに入ることで間接的に日中の眠気を防いでくれるというわけです。
極上の睡眠をもたらすサウナの入り方
サウナにはさまざまな入り方がありますが、極上の睡眠をもたらすサウナの入り方は以下のステップで行います。
- 水分補給をする
- 髪と体を洗う
- 温冷交代浴をする
- 外気浴をする
1つずつ見ていきましょう。
①:水分補給をする
サウナで汗をかくということは、それだけ体から水分が出て行っているということです。もし、サウナに入る前に水分補給をしていなかったら脱水症状を起こす危険があります。
だからこそ、サウナに入る前に絶対に水分補給をしましょう。
ちなみに、一般的に一回のサウナでかく汗の量が300ml〜400mlとされているので、サウナに入る前にペットボトル1本分くらいの水分を補給しておくのが理想的です。
②:髪と体を洗う
サウナに入る前に髪と体を洗いましょう。洗うことで全身の毛穴に詰まった汚れが取れて汗をかきやすくなるので、より一層サウナの効果を得られます。
また、サウナ室は熱と蒸気がこもって匂いが充満しやすくなっているので、マナー的にも髪と体はサウナ室に入る前に洗いましょう。
③:温冷交代浴をする
温冷交代浴とはサウナと水風呂を往復して入浴する方法です。体を温めたり冷やしたりすることで血管の拡張と収縮を繰り返し、全身の血流が良くなる効果があります。
温冷交代浴の手順は以下の通りです。
- サウナに5〜10分程度入って体を温める
- シャワーで汗を流す
- 水風呂に浸かる
サウナを出て汗を全身に纏った状態で水風呂に入るのはマナー違反なので、水風呂に入る前にシャワーでしっかり汗を流しましょう。
④:しっかり休憩をする
サウナと水風呂が終わったら外気浴などをして休憩をはさみましょう。10分くらいを目安に休憩し、その間に水分補給もしましょう。
また、「ととのう」という現象は休憩中に起きることが多いと言われています。
もし、休憩時間が短すぎると「ととのう」どころか、免疫力が低下して体調が悪くなってしまい逆効果なのでしっかり休憩しましょう。
ちなみに、温冷交代浴と休憩は3セット程度こなすのがいいとされています。
サウナ入浴後にさらに睡眠効果を上げる方法
サウナに入るだけでも睡眠効果は上がりますが、極上の睡眠を得るためにはサウナに入って終わりではありません。サウナ入浴後の行動がさらに睡眠の質を上げてくれるのです。
そして、サウナ入浴後にやるべきことはズバリ「天然素材のパジャマを着る」ことです。
例えば綿のような天然素材のパジャマは通気性や吸湿性が良く、汗や湿気を吸ってくれるので快適に眠ることができます。
逆に、ポリエステルなどの化学繊維のパジャマは吸湿性がないので汗で蒸れてしまい、かえって睡眠の質を下げてしまいます。
ですので、サウナ入浴後は天然素材のパジャマを着て寝ましょう。そうすれば、睡眠の質も一段階アップ間違いなしです。
まとめ:サウナに入ると極上の睡眠が手に入る
今回は、サウナで極上の睡眠を手に入れる方法について解説しました。まとめると以下のようになります。
- サウナに入ると心と体がリラックスして睡眠の質が上がる
- サウナによって得られる睡眠のメリットは3つある
- 温冷交代浴と休憩を3セットこなす
- 睡眠効果をさらに上げるには天然素材のパジャマを着て寝る
サウナに入ることで得られるものは「究極のリラックス状態」です。そして「究極のリラックス状態」になることで「極上の睡眠」が手に入るのです。
睡眠についてお悩みを抱えている人は、ぜひ一度サウナに行ってみてはいかかでしょうか。きっと、極上の睡眠を手に入れられるはずです。
それでは、おやすみなさい。(ZZZ…)